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ジャズギターのバッキングいろいろ

このブログは実はそろそろ丸三年くらいになるんですが、テーマがジャズギターだしこのところずっと趣味のお座敷ギターですので毎回そんなに何かあるわけでもなく最近ネタに枯渇していたところ突然ネタをくれる神が現れたため初の3日連続更新となりました。その方を今まで何とお呼びすればよいか迷ってましたがやり取りをしているうちにT爺さんと呼ばせていただくことになりました。今日はそのT爺さんが関心があるとのことなのでジャズギターのバッキングについてつらつらと書いてみます。

ジャズギターのバッキングいろいろ

フレディ・グリーン

ジャズギターのバッキングと言えばまずこれだと思いますがフレディ・グリーンです。この動画では1音もしくは2〜3音でテンションをあまり使わないシンプルなコードが中心のようです。現代の音楽と比べると随分単調に聴こえるかもしれませんが侮ってはいけません、真似するにあたってはよーく聴くことが大事で、ただ単純に4つ刻んでるのではなくてこういうノリになるにはどこまで音を伸ばしてるのかどこで切るのか等が凄く大事になってくる結構奥深いものです。

ただし、これはカウント・ベイシーのようなスウィングジャズだから良いわけで、大事な技とは言えこれを覚えたからってどこでもこればっかりやってしまうとそれはそれで良くないわけです。そのバンドの編成や曲の雰囲気にあったバッキングをしなければいけません。

ジプシー・ジャズ

同じような4つ刻みでいわゆるジプシー・ジャズとかジャズ・マヌーシュと呼ばれる音楽がありますがこのバッキングは上のと同じように見えてけっこう難しいです。この動画を見るとわかると思いますがほとんど6弦を使っててコードの音もあんまり省略もしてません。こういう編成、雰囲気に合うように転回型を使って低音を刻めるようにしてるわけですね。これも当たり前ですが覚えたからといって例えばピアノがいるバンドでやると凄く迷惑になると思います。適材適所で使う必要があります。

ジム・ホール

次は皆大好きなジム・ホールです。ピアノなしの編成で曲の最初は低音を省いた2音か3音のコードを使ってあまり主張しない感じから入っていきます。アートファーマーのソロのバッキングからだんだんとテンションを入れてジムのソロ〜ベースソロ後にアートとジムだけの掛け合いを経て最後のテーマの終わりに向けて盛り上げる感じです。それに伴いバンド全体の音量もそのように変化しています。

ジャズギターを始めると最初は同じようなコードで同じような雰囲気で一曲通して弾くのは仕方ないことですがずっとそれでは進歩が無いわけで、バッキングもアドリブですのでどうすればカッコよくなるかちゃんと考えなければいけません。誰が主役で自分の立ち位置はどうかよく考える、弾きすぎない、弾くとこは弾く、弾いてる音に音楽的(理論的じゃなくて)意味を持たせる、といった感じですね。そんなことでジム・ホールはバッキングの練習をするのであれは凄く良いお手本だと思います。あとこういうのきちんとやっておくとアドリブソロも色々見えてくるものがあると思います。

ジョー・パス

次はエラ・フィッツジェラルドジョー・パスのデュオですが、T爺さんが好きとのことなので取り上げておきます。僕が初めて買ったジャズの教則本はジョー・パスの「ブルースと代理コード」という本でしたがジョー・パスの8割は代理コード(まあ皆そうでしょうけど)でできていると思います。Virtuosoという超有名なレコードがあって恐らく大半の人はあれは凄く難しいことをやっていると感じると思いますが、よくなぞって練習してみると大部分において凄く基本的な手法を駆使してあのように弾いていることがわかります。これは決してジョー・パスがやっていることが簡単というわけではなくて、基本的なテクニックでもアイデアや腕次第で凄い音楽になるということです。バッキングの話から外れてしまいましたが基本的なことを確実にやりながらきちんと脇役をこなしている、そんな感じの動画だと思います。

ジェシ・ヴァン・ルーラー

この辺でやめようと思いましたが個人的に面白いのを見つけましたので最後に紹介しておきます。ビッグバンドの歌もののジェシ・ヴァン・ルーラーですが結構色々弾いてます。ボーカルは絶対的主役ですので僕がこれやったらもう帰れって言われそうですが、ジェシはフレーズもタイミングもさることながらダイナミクスの繊細さが凄いと思ってましてこの動画はあくまでボーカルが主役だけどジェシのプレイは目立ちながら目立たない絶妙な感じがします。ユニット的にも準主役の立ち位置ぽいので演奏もそんな感じだと思います。

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