僕が住んでる田舎でもやっとBLUE GIANTが上映されることになったので観てきましたけど結論最高でした。映画館で映画を見るのは息子と行った2018年の仮面ライダー平成ジェネレーションズ以来、一人で映画館に行ったのはおそらく人生初です。一応嫁ちゃんを誘ってみましたが別にいいとのことで全く興味なさそうでした。こんな風にジャズに興味ない人が世間の大半だと思いますが絶対観た方がいいです絶対にジャズ好きになります多分。なお平日の朝で同時に見てた人は10人くらいいましたが最後みんな鼻すすってたのでみんな泣いてたと思います。
詳しいことはネタバレになってはいけないので書きませんが冒頭の展開はなんか早すぎな気がしてそんな簡単にメンバー出来ないだろとかそんな簡単にドラムやりたいって言ってステージ立てないだろとか3年だけでこんなコルトレーンみたいなファラオサンダースみたいな奴いないだろと少しだけ思いましたがしばらくしてそんなことどうでも良くなるくらい惹き込まれてしまいました。長いお話を2時間でまとめなければならないので仕方ないと思いますが今となってはそんなことどうでもよくて感動と心地いい余韻だけがあります。あとよくレビューに書かれてるライブシーンは僕は全然違和感感じませんでした。
主人公は確か18歳の話ですが観てるうちに自分の18歳前後（約30年前）の頃を思い出していました。作中には音楽というかジャズやる環境にいた人はすごく共感できる描写がいっぱいあったと思いますが客の来ないジャズバーとか怖そうな師匠とかお客さんの反応とかジャズやりすぎて大学留年とかすごく懐かしく感じましたし演奏中の心理描写とかメンバー3人のやり取りや成長がアツく感じましたね〜僕はあんな有名なとこでライブできるような腕では有りませんが若い頃はまわりにこんな風な奴がいたりこんな風に考えてたこともあったようなないような。サックスの師匠の良い音を出すには孤独がどうのこうのとか玉田の今ドラムをやらなきゃ後悔するなんてセリフも刺さりましたが今の僕はエフェクター買って喜んでるばかりで大事なことを忘れかけてたと思います。もう手遅れですけど。
原作は全く知らないで観に行っても十分に楽しめましたが作中の音楽は何回か聴いて予習しておきましたのでああここでこの曲が使われてるんだなあとか妙に感動してしまいました。ドラムの演奏がどんどん上手くなってくのもリアリティがあっておもしろかったですし音が良い映画館で聴くのが臨場感が凄くて思わず拍手しそうになるくらい特に良いと思います。ということで作中曲は事前に聴いとくのは僕はおすすめだと思います。
ところで今そこかしこの大学は新歓シーズン真っ最中でしょうけどBLUE GIANTを観てジャズ始めたくなった子はどのくらいでしょう。ジャズ研入部希望の1年生25人中テナーサックスが20人なんてことがなければいいですがまあそのくらいでも仕方ないくらい魅力を感じましたね〜まあもしそんな人がこのブログを見てくれてたら流行り廃りにとらわれずジャズに熱中してくれるといいなと思います。いろんなとこからいろんなレベルの人が同じ目的で集まって切磋琢磨するのもきっと楽しいですし一生懸命やってれば規模の大小はあれBLUE GIANTと似たようなアツい経験がきっとできると思いますので。
