先日ジャズギター独学のことを書きましたがついでにジャズっぽく弾けない時にやってた練習方法のことを書いておこうと思いますがこれは僕が上手くてジャズっぽく弾けるというわけではなく自分がこれやってるのとブログのネタとしていいかなと思ったからです。僕は別に上手くもないし未だに出来てもいませんが折角思いついたので自分がこれは効果があったかなあと思うものをピックアップしてみようと思います。指の練習とかスケール練習とか曲のアナライズとか指板の理解などの基本的なことは当たり前すぎるのでここでは書きませんが指の練習とかスケール練習の段階とか理屈は色々分かってきたけどいまいちジャズっぽくならないなという人もこういったことを意識しておくと上達が早いんじゃないかと思います。
①好きなギタリストのレコードを滅茶苦茶聴く
これは誰でもやってると思いますがただ聴いててはだめです。まずスピーカーではなくて細かい所まで聴くためヘッドホンを使いますが耳を傷めないように音量に注意してください。そして聴くのはフレーズやコードなどの音使いは当然聴きますがホントに聴くのはそのリズムや細かい表現です。ノリを感じながら細かいピックの力加減やアクセントがどのように入っているのか、音をどこまで伸ばしてどのように切っているのか、プリング・ハンマリング・スライド等の速さはどのくらいか、全体のソロの構成はどんな感じか、音量はどのようになっていってるか等を聴きます。アドリブソロは歌えるくらい聴くといいです。他の楽器も当然全部しっかり聴きます。一曲のストーリーを感じながら覚えると⑤の練習に繋がります。こんなことをやっていると自分の中で良い音の基準ができてくると思います。良い音というのは言うまでもなく良いアンプとか良いギターとか良いエフェクターのことではありません。
②①を真似する
①で聴いたのを真似します。ただフレーズを真似するのは誰でもできるのでノリ、ピッキング、ダイナミクス他色々可能な限り全く同じような雰囲気になるまで録音して聴き直します。多分最初はなんか変ですがまずはあーこれはいいなあと思えるまで何回でもやります。思えてからも何回やってもいいです。世の中には単に音使いの面でフレーズコピーしただけで出来たと思ってる人は結構いると思いますがそれは実は全然出来てなくて元の音源はそんな風にジャズを弾いてないはずです。ここでレコードと自分のプレイの違いにしっかり気づくか気づかないかが大変重要だと思います。なお最終的に全く同じになることは多分難しいと思いますがこれは練習であり表現の幅を掴み取るのが目的ですので全く同じにならなくても悲観することは無いと思います。
③カラオケを歌う
①で聴いたのを②で真似するにあたり表現力があるのが良いに決まってるのでカラオケを大げさに歌います。歌う曲は何でもいいですが淡々と歌うものよりミスチルとかケミストリーとかスキマスイッチとかできるだけカッコつけた曲が良いと思います。あくまで練習ですのでジョージベンソンになったつもりくらいがちょうど良いと思います。あとこれは副次効果でスナックでちょっとモテる(スナックでモテてもしょうがないですが)ということがあるかもしれませんし無いかもしれません。別にカラオケとかスナック行かなくても家でも良いですが誰か聴いてる人がいたほうが効果あるような気がします。
④クラシックギターを弾いたり聴いたりする
クラシックギターは楽譜の通りに弾くのがジャズの適当具合を補正するのにすごくいいです。大げさに感情表現して自分の表現力の幅を広くするのがいい練習になります。これもクラシックギターを習得するわけではないので上手く出来なくても悲観することはありません。クラシックギター自体を持って無くても自分のフルアコとかのエレキでいいです。あとクラシックギター(でも何でもいいけど表現の)の上手い人を聴くのも良い刺激になります。
⑤自分のアドリブを録音する
上記を練習する一方でジャズですので自分のアドリブも練習しなければいけませんので録音して聴き直します。最初のうちは手癖や意図しないフレーズがそこかしこにあると思いますが聴いてるうちになんか気に入らなくなると思いますのでそれを意図的にやるのかどうか意識して考えるようにしたり、手癖があまりにダサい場合は出てこないようにして違う処理の仕方を考えます。良いと思ったフレーズは効果的に使えるように発展させたりしてみます。一曲通して聴いた場合全体の構成が音楽的にまとまりがあるかを考えます。併せてリバーブ掛けすぎてないか、変な帯域が出過ぎてないかなどギターの音色を見直していつも自分の理想的な音色で弾けるようにします。①〜④と併せてこんなことをやりながら自分のアドリブソロをできるだけ自分なりに洗練させていきます。
大体こんな感じだと思います。数年やってればきっとジャズっぽくなってると思います。たぶん。