いつの間にか10月になってちょっと肌寒くなってきましたね。この頃日本は秋がなくなって春夏冬だけになってしまったんじゃないかと思うくらい油断するといきなり寒くなってる気がしますが単に僕があんまり外に出てないから気づかないだけかもしれません。
さて、今日はブログを読んでくださっている方から嬉しいことにメールをいただきました。中身を拝見しやり取りをさせていただいたところ何やら凄く卓越した人生の大先輩のお方のようでびっくりしましたが遠く離れていて普通の生活をしていたら接点をもつことさえ難しそうな方とジャズギターの話で繋がってしまう、こんなことがあるのがネットの面白さだと思います。今回はブログの感想とジャズギターを楽しんでいらっしゃるご様子のお話、さらに大変ありがたいことにこんなことが気になるなあとブログのネタまで教えていただきましたので今からそのネタについて書いてみようと思います。
指で弾く時の爪のケアについて
指弾きの爪をどうするかは実は一応僕も過去に悩んだことがあります。僕はジャズギターが趣味ですがその時何でか忘れましたがクラシックもできなきゃいかんと思って練習してた頃がありました。しかしながらクラシックギターは爪でクリアな音を出すのですがまず第一に爪のメンテナンスがめんどくさい。ある程度伸ばしてキレイにヤスリで形を作って手入れしなければなりません。あと爪を伸ばすとピックが持ちにくくなり複数弦を弾(はじ)いたり親指を振り抜いたりしてジャズ的コードワークをする時に爪のソリッド感が勝ってしまって自分が気に入るようなウォームな音が出せなくなってしまいます。
そんな感じで悩んだと言っても一瞬でしたがやっぱりジャズが主体ですのでジャズもクラシックも爪を伸ばさずにやることにしました。結局当時一生懸命覚えたクラシックの曲は今すっかり忘れていますのでまあそんなもんだと思いますが爪の件に関してはあんまり両立できなさそうだなと個人的には思いました。
こういったわけで今は爪のケアといえば爪切りくらいで、それも伸びたら切るという至極普通のことしかしてません。ただし右手親指の左の角は中途半端に伸びていると低音弦を弾く時引っかかってストレスになりますのでここだけ気持ちキレイに切ったりヤスリ(特別のじゃなくて爪切りの)したりしている感じです。爪切りは特段こだわりがあるわけではありませんが安くても評判のものが良かろうということで木屋の爪切りを使っています。
これは蛇足ですが昔ロックギターか何かの雑誌であのギタリスト(忘れました)がアロンアルファを使って爪を補強しているらしいみたいな情報を得て当時ミーハーな年頃でしたので一度やってみたりしましたがそもそも爪を使わず演奏頻度も多くない自分には無用の長物でそれっきりやったことはないです。フラメンコやクラシックみたいに爪を酷使したり大事に使いたい場合は当然効果がある話だと思います。
以上は需要のなさそうな僕の爪の話ですがこのネタに絡んでなにか無いかと探していたところ、このところずっとフィンガーピッキングの小沼ようすけさんの爪に言及している動画を見てたら指9割爪1割程度の感覚で弾けるように切っているそうです。あんな風には全く弾けませんがそう聞くと自分も割合だけで言えばそんな感じかなと思います。
あと自分が最高に凄いと思っているトニーニョオルタは生まれつき指の爪が凄く小さく必然的に指先で弾くことになるにも関わらずあの素晴らしい音ですので自分としては爪の正解といものは分かっていないのですが、一番気持ちよく弾ける爪の長さを見つけてそれをキープするというのが結局は良さそうな気がします。
ピック弾きと指弾きを交互にする時のピックの隠し方について
ピックの隠し方は色んな方法がありますが、僕がやっているのは高校生の時ブライアンセッツァーがこうやってるんだぞと説明している教則ビデオで覚えたんですが①人差し指の関節で挟んで隠す方法です。そのビデオ自体は見当たりませんでしたが↓の本人の動画の2:00過ぎあたりで持ち替えの動作がわかります。
これはそんなに難しくないしこれしかできないのですが、今回のお話を期にいろいろ試してみました。
①の他にまず②人差し指と中指で挟む方法と③中指と薬指で挟む方法があって、これらは個人的には意識しないと②の場合は人差し指、③は中指の動きが死んでしまって個人的には上手く使えませんでした。指が立ってしまうので手全体を使ってバシッとミュートをするのがしづらく感じました。アコギ関連の方の情報ではスリーフィンガー等をやる場合には②③は良いよとのことでしたのでなるほどと思いました。あとは④中指の関節で挟んで隠す方法で器用に弾いてる方の動画も見ましたがこれは中指が使えないところが個人的に全くダメでした。
こんな感じで他にも色々あるらしいですが、あくまで個人的意見としてジャズ的に強弱のあるコードワークをする際には①の人差し指で挟んでおくのがベストの気がします。とは言え身体感覚や弾き方はそれぞれですので色々試してやりやすい形を見つけるのが良いと思います。
最後にピックを口に咥える方法のことに触れておきます。あれは五本指が使えて動作も簡単で非常に理にかなっており僕も大好きなジョー・パスもソロギターでよくやっていたようですが自分のギターだけでやるのは全然OKだと思います。というのも若い頃凄くギターが上手い中年のおじさんにギターを貸したんですがその人がピックを口に咥えたり持ったりしてたんですね。ギターを大事にする皆さんには分かってもらえると思いますが上手かろうが何だろうが凄く嫌だった思い出がありますので、ピックを咥えるタイプの皆さんはぜひ気をつけましょう。