2年前位からギターを教えたりしてるんですが今まで60人ほど出会った中で大半がアコギの弾き語り、エレキが3割でジャズギターやりたい人は体感5%くらいです。地方でジャズギター特化のギター教室なんてやったらほとんどお客さんいないと思います。ということでアコギを弾く機会が多くなったですが今までずっとエレキを弾いてきた自分にとってアコギの弦は苦行です。ローコードをジャカジャカやってるだけならまだいいですが一日何時間も弾いたり普段と同じようなプレイをしようとするとアコギのライトゲージでは到底ムリなのでエクストラライト弦やシルク弦を張っています。シルク弦はいわゆるコンパウンドというやつで初心者向けとか練習用とか言われていますがこれじゃないと出来ない演奏や独特の音色があり小沼ようすけさんもギブソンのデモでシルク弦張ってたのを見ましたし個人的には初心者用とは思いませんがそんなことでまともなアコギ弦は弾くのが大変です。
今までヤマハの安いLS6とレコキンの激安ギターでやってましたが弾き語りだけでなくソロギターやMOROHAみたいなのやってみたいなんてこともあってチューニングを変えたりすることもあるので弾きやすいアコギをもう一つ買おうかなと思い店に行きテイラーのメキシコ辺りを弾かせてもらいました。弾きやすいかなとは思いましたがなんかこれじゃない感があったのでもう少し見てみると変な形で不人気なのか表示価格から更に割引されていた中古のマーチンのSC13Eというギターがあり弾いてみたら軽くてすごく弾きやすくてなんか良かったので買ってきました。
展示状態ではライトゲージでこんなの弾けませんので早速シルク弦に変えたら全然いい音がしませんでした。次にブロンズとフォスファーブロンズも試しましたがどうもこのアコギの弦ってのが好きじゃないのか修行が足らないのかわかりませんがしっくり来ません。そんならアコギなんて買うなよとなりそうですが色々調べたらニッケルブロンズというエレキ弦みたいなアコギ弦があるということを知りました。ネットで「アコギにエレキ弦は張れます、弾くのは楽ですがそれは負けです」みたいなことが書いてあったのですがこれはアコギ弦なので負けではないだろうと思い変えてみたら一番自分に合ってる感じでした。音は少し高音が控えめの感じの普通のアコギ、テンションが弱すぎることもなく感触がいつもの弦なので安心感があるしブロンズ弦よりもハイポジが弾きやすいと思いました。もちろんヘタレなのでエクストラライト弦です。ジャズやる人はこのニッケルブロンズ弦かシルク弦は結構好きなんじゃないかと思います。
こんな感じでアコギ弦は解決しましたがそもそもこのSC13Eは買ってから気づいたですがナットの3弦が低すぎて運指に距離を感じたりフレットと弦が当たる音がカチカチしてしまったりしていました。お店に話したら「弾きやすくしてくれって人が多いのでナットは結構攻めたセッティングにしています」とのことでしたが3弦だけ攻めたセッティングって何なのと思いながらこれじゃまともに弾けないと言ったら快く保証対応してくれました。1週間の入院を経てついでにサドルもTUSQに交換して低めにセッティングして完成。アコギはめんどくさい。
